電子入札の実施
徳島県では、建設工事及び工事関連業務委託の発注において、電子入札を平成16年度から一部工事で導入を行い、その後順次拡大を行い平成18年度中に全面導入し、平成19年度から完全実施をしております。
1 電子入札システムの概要
電子入札は、従来の紙による入札手続を、インターネットを利用して電子的に行えるようにしたものです。入札参加者は、民間認証会社から購入したICカードを事前に県の電子入札システムに登録しておくことにより、パソコンから指名通知書の受信や入札書の送付などを行うことができます。また、入札情報サービスシステム(PPI)と連携されるため、入札予定や入札結果などの最新情報をインターネット上でどなたでも閲覧することができるようになります。
システムの概要は次のとおりです。
2 導入対象案件
電子入札は、徳島県の各発注機関(農林水産部、県土整備部、企業局、教育委員会、警察本部)が発注する建設工事及び工事関連の業務委託について実施します。
電子入札で対象とする入札方式は次のとおりです。
- 一般競争入札(通常入札)
- 一般競争入札(入札後審査方式)
- 公募型指名競争入札
- 指名競争入札
3 電子入札に参加するためには
電子入札に参加するためには、インターネットの接続環境が整ったパソコン機器と、電子証明書(ICカード)及びカードリーダー等を購入して、事前準備を行う必要があります(「電子入札の事前準備」参照)。
4 電子入札の運用上の留意点
電子入札の運用については、「徳島県電子入札システム運用基準」に基づき実施します。
入札に参加するにはICカードの登録が必要です!
徳島県ではCALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の実現に向け、県土整備部、農林水産部、企業局、警察本部など全庁的に取り組んでいます。その一環として、平成16年10月に電子入札の一部運用を開始し、その後順次拡大を行い、平成19年度から電子入札へ完全移行いたしましたので、ICカードの未登録者は入札に参加することができません。
また、徳島県では電子入札への完全移行後は、紙入札を認めません。例外として電子入札案件に紙入札で参加できるのは、代表者や社名変更に伴う電子証明書(ICカード)の再発行手続き中である場合、ICカードの閉塞、破損等による再発行手続き中の場合など、やむを得ない理由のある場合に限定します。
【参考】
紙入札方式について
- 電子入札案件は電子入札で処理することとし、WTO該当案件に参加する者が紙入札を希望した場合を除き、原則として紙入札は認めないものとします。
- 社名や代表者の変更によりICカード情報の変更(ICカードの再取得)が間に合わない場合など、やむを得ない理由がある場合は、「紙入札方式参加申請書」を当該案件を担当する発注機関に紙媒体で提出して、承認を得てください。
紙入札を認める例
- 会社名、会社住所代表者の変更により、ICカードの再取得が間に合わない場合
- ICカードの閉塞(PIN番号の連続したミス)、破損、盗難等による再発行手続中の場合
※上記2例は、社会通念上妥当な手続期間内に限ります。 - 入札参加者側のシステム障害の場合
- その他やむを得ない事情があると認められる場合
【徳島県の電子入札に関するお問い合わせ先】
県土整備部建設管理課(運用基準等):088-621-2628
電子入札ヘルプデスク(システムの操作方法等):088-656-1288
徳島県電子入札ホームページ
https://e-denshinyusatsu.pref.tokushima.lg.jp/
上記内容のダウンロードはこちら
電子くじによる落札者決定
落札となるべき同価の入札をした者が2名以上いる場合は、電子くじにより落札者を決定します。
電子入札システムにおいて、落札となるべき同価の入札をした者が2名以上いる場合は、電子くじにより落札者を決定します。
くじ判定の仕様
- 入札書提出時、入札参加者は任意の3桁のくじ番号を入力します(入力くじ番号)。
紙入札で参加の場合、入力くじ番号は「000」となります。 - 入力くじ番号と入札書受信日時の秒(ミリ秒単位の下3桁を使用)の和を、計算に使用する実際のくじ番号(決定くじ番号)とします(和が4桁になる場合は、下3桁をくじ番号とします)。入札書受信日時は「入札書受信確認通知」又は「入札書受付票」に表示されます。
- 電子くじ対象者を抽出し、入札順位を決定します(詳細は判定例を確認ください)。
- 次の数式で得られた余りの数字を当選番号とします。
くじ対象入札参加者の決定くじ番号の和 ÷ くじ対象入札参加者数 - 入札順位と当選番号が一致した入札参加者が落札対象業者となります。
電子くじ判定例(電子入札業者のみの場合)
(1) 開札状況:A社、B社、C社、D社、E社、F社の入札参加者が次のような入札を行ったとします
入札参加者 | 入札金額 | 入力くじ番号 | 入札書受信日時 | 決定くじ番号 | くじ対象 |
A社 | 5,000,000 | 343 | H16.11.1 12時00分12秒123 | 466 = (343 + 123) | ○ |
B社 | 6,000,000 | 566 | H16.11.1 16時12分25秒355 | 921 = (566 + 355) | |
C社 | 5,000,000 | 887 | H16.11.2 09時05分55秒550 | 437 = (887 + 550) | ○ |
D社 | 5,500,000 | 001 | H16.11.2 15時13分30秒409 | 410 = (1 + 409) | |
E社 | 5,000,000 | 909 | H16.11.4 16時09分33秒332 | 241 = (909 + 332) | ○ |
F社 | 5,000,000 | 776 | H16.11.5 15時10分00秒005 | 781 = (776 + 5) | ○ |
(2) くじ入札参加者の抽出と入札順位の割当:同額の入札をした入札参加者がくじ対象となり、各々の入札順位は次のとおりとなります(入札書提出日時の早い順番に設定されます)。
入札参加者 | 入札書受信日時 | 業者番号 | 入札順位 | 区分 |
A社 | H16.11.1 12時00分12秒123 | 3600001006 | 0 | 電子 |
C社 | H16.11.2 09時05分55秒550 | 3600001008 | 1 | 電子 |
E社 | H16.11.4 16時09分33秒332 | 3600001009 | 2 | 電子 |
F社 | H16.11.5 15時10分00秒005 | 3600001010 | 3 | 電子 |
(3) 当選番号の計算
入札参加者決定くじ番号当選番号
A社 | 466 | (466+437+241+781)÷4 = 481 余り 1 |
C社(落札) | 437 | |
E社 | 241 | |
F社 | 781 |
(4) 当選番号(余り)= 1となり、入札順位 = 1であるC社が落札者となります。
電子くじ判定例(紙入札業者のみの場合)
(1) 開札状況:A社、B社、C社、D社、E社、F社の入札参加者が次のような入札を行ったとします
入札参加者 | 入札金額 | 入力くじ番号 | 入札書受信日時 | 決定くじ番号 | くじ対象 |
A社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒123 | 123 = (000 + 123) | ○ |
B社 | 6,000,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒355 | 355 = (000 + 355) | |
C社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒550 | 550 = (000 + 550) | ○ |
D社 | 5,500,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒409 | 409 = (000 + 409) | |
E社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒332 | 332 = (000 + 332) | ○ |
F社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.1 12時00分12秒005 | 5 = (000 + 5) | ○ |
(2) くじ入札参加者の抽出と入札順位の割当:同額の入札をした入札参加者がくじ対象となり、各々の入札順位は次のとおりとなります(業者番号の小さい順番に設定されます)。
入札参加者 | 入札書受信日時 | 業者番号 | 入札順位 | 区分 |
E社 | H16.11.1 12時00分12秒332 | 3600001006 | 0 | 紙 |
C社 | H16.11.1 12時00分12秒550 | 3600001008 | 1 | 紙 |
A社 | H16.11.1 12時00分12秒132 | 3600001009 | 2 | 紙 |
F社 | H16.11.1 12時00分12秒005 | 3600001010 | 3 | 紙 |
(3) 当選番号の計算
入札参加者決定くじ番号当選番号
A社(落札) | 123 | (123+550+332+005)÷4 =1010÷4 =252 余り 2 |
C社 | 550 | |
E社 | 332 | |
F社 | 005 |
(4) 当選番号(余り)= 2となり、入札順位 = 2であるA社が落札者となります。
電子くじ判定例(電子入札業者と紙入札業者が混在する場合)
(1) 開札状況:A社、B社、C社、D社、E社、F社の入札参加者が次のような入札を行ったとします
入札参加者 | 入札金額 | 入力くじ番号 | 入札書受信日時 | 決定くじ番号 | くじ対象 |
A社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.5 12時00分12秒123 | 123 = (000 + 123) | ○ |
B社 | 6,000,000 | 566 | H16.11.1 16時12分25秒355 | 921 = (566 + 355) | |
C社 | 5,000,000 | 887 | H16.11.2 09時05分55秒550 | 437 = (887 + 550) | ○ |
D社 | 5,500,000 | 001 | H16.11.2 15時13分30秒409 | 410 = (1 + 409) | |
E社 | 5,000,000 | 909 | H16.11.4 16時09分33秒332 | 241 = (909 + 332) | ○ |
F社 | 5,000,000 | 000 | H16.11.5 12時00分12秒005 | 5 = (000 + 5) | ○ |
(2) くじ入札参加者の抽出と入札順位の割当:同額の入札をした入札参加者がくじ対象となり、各々の入札順位は次のとおりとなります(電子入札業者が順位の先頭になり入札書到着の早い順番に、続いて紙入札業者となり業者番号の小さい順番に設定されます)。
入札参加者 | 入札書受信日時 | 業者番号 | 入札順位 | 区分 |
C社 | H16.11.2 09時05分55秒550 | 3600001008 | 0 | 電子 |
E社 | H16.11.4 16時09分33秒332 | 3600001006 | 1 | 電子 |
A社 | H16.11.5 12時00分12秒123 | 3600001009 | 2 | 紙 |
F社 | H16.11.5 12時00分12秒005 | 3600001010 | 3 | 紙 |
(3) 当選番号の計算
くじ入札参加者決定くじ番号当選番号
A社(落札) | 123 | (123+437+241+005)÷4 =806÷4 =201 余り 2 |
C社 | 437 | |
E社 | 241 | |
F社 | 5 |
(4) 当選番号(余り)= 2となり、入札順位 = 2であるA社が落札者となります。